院長紹介
平成23年の東日本大震災(3.11)での傷のまだ癒えない不安な時期に新規開業した、心療内科・精神科を主にした診療所です。以後今も大きな自然災害が各地で起きています。不安の拭いきれない今こそ、安心できる暖かい治療環境を提供させていただいて、できるだけ早期に良いこころの状態を作り上げるのが、この診療院の第一テーマだと思います。
「想い」が現実を招いていくと考える人々もいます。恐怖に焦点を合わせず「今」を丁寧に生きることに注力した方が得策と考えます。
川村総合診療院は、すべての年齢層の方の「こころ」の問題の解決にお役に立てることを目的にしています。
主にうつ病、発達障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、各種不安障害、不眠、統合失調症、双極性障害などの「こころ」の病に対して、薬物療法だけではなく、カウンセリングやソーシャルスキルトレーニングなどの各種心理療法をご利用いただけるよう準備しています。心理検査、身体的検査を施行し、データに基づいた客観的治療を心がけます。医師を始め、医療スタッフは常に最新の医療技術が提供できるよう日頃から研鑽を惜しみません。
特に、薬をいつまでもやめさせてもらえないとお悩みの患者様や、説明が不十分で納得のいかない治療を受けておられる患者様、今ひとつ改善が遅いとお悩みの患者様、わかってもらえないとお困りの患者様、ほかの病院に行ったがはかばかしい改善がみられないなどとお困りの患者様、当院では、原因を探り、苦悩の元を断ち切り、原因の修復をめざした治療ができるよう最善の努力を致しております。
「こころ」の病は、主に不安から始まります。不安の成り立ち・原因は外部の問題と内部の問題があります。最近は内部の問題に対する効果的な薬がかなり開発されており、それらを十分に熟知した診療を行っています。また、散歩などの軽い運動により、脳がよみがえることも科学的にわかってきています。
他人と過去は変えられません。これは、重力が存在するのと同じくらいに重要な真実です。自分を気楽に変えていき楽しい人生が送れるよう生活習慣の要点を変えていきましょう。皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
略歴
1986年 | 東京大学医学部卒業 |
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1989年 | 学術振興会特別研究員博士課程 |
1990年 | 東京大学大学院院博士課程第三基礎医学卒業 |
1990年 | 国立相模原病院 内科 |
1993年 | 国立精神・神経センター 精神保健研究所 心身医学研究部研究員 |
1995年 | 同施設 心身症研究室長 |
2002年 | Max Planck精神医学研究所(ドイツ) 海外派遣研究者 |
2003年 | NIMH(米国) Dept. Neurotoxicology 客員研究員 |
2010年 | ハートクリニック (精神科) |
2011年 5月 | 外苑メンタルクリニック開院 院長 |
2013年 4月 | 医療法人行基会理事長 就任 |
2013年 5月 | 外苑メンタルクリニック改め川村総合診療院 院長 現在に至る |
2013年 12月 3日 | 臨床分子精神医学研究所 開所 |
※国立精神・神経センター勤務時は併任医師として、国府台病院と武蔵病院の心療内科・精神科外来担当
当院にて対応可能な疾患
うつ病 適応障害 統合失調症 強迫性障害 睡眠障害 社会不安障害 過敏性腸症候群 心的外傷後ストレス障害(PTSD) 身体表現性障害 パニック障害 発達障害 双極性障害 自律神経失調症 神経症 甲状腺機能低下症 全般性不安障害 アルコール依存症 認知症 慢性疲労症候群 てんかん性精神病 パーソナリティー障害 摂食障害 注意欠陥多動障害 自閉症スペクトラム障害 下垂体機能低下症 など
所属学会
- 日本心身医学会
- 日本心療内科学会
- 日本精神神経医学会
- 日本生物的精神医学会
- 日本精神科診断学会
- 日本不安症学会
- 日本神経精神薬理学会
著書
- 週刊誌AERA(H28年6月2日号)
うつ治療最前線特集掲載│朝日新聞出版発行 - 新刊『血液でうつ病を測る』│鍬谷書店
info@kuwatani.co.jp - ウサギ人間とカメ人間―他人と比べない自分を活かす「成長法則」│PHP出版
- 本当に強い人、強そうで弱い人│飛鳥新社、ゴマブックス
- 不安な心が軽くなる本│PHP研究所
- プラス思考だけじゃダメなんだ!│サンマーク出版
- 生きる力がわいてくる本│PHP研究所
- 自己治癒力を高める(ブルーバックス)│講談社
- うつ病は「田んぼ理論」で治る|PHP出版
非常勤医師紹介(木曜日午前担当)
精神科医として勤務を始めて10数年になります。これまでにうつ病、双極性障害(躁うつ病)、不安障害などを専門的に診察してきました。例えば、うつ病で仕事を休職された方に対する休職から復職までの治療なども数多く行ってきました。
治療において抗うつ薬などの薬剤を使用することも多いですが、薬の使用は常にシンプルになるように心がけており、通常使用する薬剤は1~2種類です。いわゆる安定剤などの依存性が強い薬の処方は極力控えており、患者様の安全を第一に考慮して治療を行っております。
また病状が改善して一定期間が経過したあとは、患者様と相談のうえで服薬を終了することも多く、一旦薬を飲み始めたらやめられなくなるということもありません。
医者-患者の治療関係は常に対等になるように心がけているため、医者が患者様を抱え込むという関係にはならないように配慮しており、医者と相談しながら一緒に治療方針を決めていきたいという方にとっては満足がいく診察になると思います。
自分に適した医者を探すというのは難しい行為だと思いますが、精神科医の選択によってその方の一生が左右されることも少なくないと思います。もし担当させていただいた際にはその方の人生の一助となれれば幸いです。
略歴
2002年 3月 | 日本医科大学医学部医学科卒業 |
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2002年 4月 | 東京女子医科大学病院神経精神科に入局 |
2005年 7月 | 秦野厚生病院に出向 |
2006年 7月 | 東京女子医科大学病院神経精神科に帰局 |
2007年 4月 | 埼玉県立精神医療センターに出向 |
2008年 4月 | 東京女子医科大学東医療センター精神科に出向 |
2014年12月 | 東京女子医科大学病院神経精神科を退職 |
2015年 | 精神科クリニック勤務 |
2015年5月 | 川村総合診療院 |
資格等
- 精神保健指定医
- 日本精神神経学会専門医・指導医
- 日本医師会認定産業医
- 第18回日本臨床精神神経薬理学会学会奨励賞受賞
- American Psychiatric Association(米国精神医学会)International Fellow
専門とする疾患
うつ病 双極性障害
当院の臨床心理士・公認心理師の紹介
心に関する不安を抱えていらっしゃる皆様が、安心して気軽に来院され、診療が受けられるようスタッフ一同こころがけております。
当院では、公認心理士・臨床心理士の資格を持ったものが4名在籍しております。
また、英語でのカウンセリングを行うこともできます。
WAIS WISC SCID TEG CES-D MMSEなどの心理検査の他、心理カウンセリングを実施しています。
ロールシャッハは現在都内教育機関に外部に紹介しています。
日曜勤務:信重 綾 (臨床心理士・公認心理師)
主に福祉・産業領域で、働きづらさを抱える方々の支援に携わって参りました。
その経験を活かしつつ心理カウンセリングでお話を聞かせていただいております。
安心してお気持ちをお話しいただけるような雰囲気づくりと、お一人おひとりの回復力が発揮されるような関わりを心がけております。
内容に応じて、認知行動療法を取り入れた面接を行います。
月曜勤務:白石 萌実 (臨床心理士・公認心理師)
「相談してみよう」と一歩踏み出したお気持ちを大切に、一人ひとりが抱えておられる患者さんの想いに寄り添っていきたいと思います。
患者さんが自分らしく生きられるよう、ともに考え、よりよく過ごせるようにお手伝いさせていただきたいです。
水曜勤務:五十嵐 禄 (臨床心理士・公認心理師)
大学卒業し、商社勤務を経た後、臨床心理学を本格的に学ぶために渡米。米国のシカゴスクールオブプロフェショナルサイコロジー(臨床心理学専門大学院)で修士号を取得しました。
その後は北海道の精神科病院にてリハビリ支援、カウンセリング業務を経て、2013年より川村総合診療院にて心理士として勤務しています。
常に患者さんに寄り添った認知行動療法をはじめ少しでも楽になっていただけるような心理療法を心がけています。
主な心理療法
認知行動療法、支持療法、対人関係療法、マインドフルネス瞑想法など。
水曜勤務:島田 祐子 公認心理師・臨床心理士・国際交流分析士(心理療法)
産業・医療分野で睡眠研究・心理療法の経験を積み、交流分析を専門にしています。
幼少期に両親や親的人物との関係で身に付けた様々なやり方を振り返り、セラピー関係の中で新たな選択肢を一緒に探求し、患者様が自分らしく生きていかれるお手伝いをしたいと思っております。
所属学会
日本心理臨床学会、日本家族心理学会、日本交流分析学会、国際交流分析協会
木曜勤務:源 夏織 (臨床心理士・公認心理師)
主に教育と福祉の分野での心理療法の経験を積んできております。
一人ひとりと向き合ってきた中で、誰にでも強みや光る部分があると実感しております。
解決志向アプローチや認知行動療法をベースに、患者様それぞれに合った心理カウンセリングを行いたいと考えています。
心理カウンセリングや心理検査を通して、患者様が自分らしく歩んでいくことができ、ご自分が持っておられる力を発揮できるお手伝いができればと思っています。