東京港区青山・赤坂・外苑前の心療内科・精神科 血液検査によるうつ病の補助診断

東京、青山、赤坂、外苑前の心療内科・精神科、川村総合診療院。うつ病の診断など。

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〒107-0062 東京都港区南青山2-26-35 青山KKビル7F
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こころの話

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こころの話一覧

気分変調症のケース

10代後半に一年間家に引きこもり、てんかんと思われる発作によって路上で倒れるという経験をしたこともあり、以後、周囲の説得もあり精神科に通院し、12年間入退院を繰り返してこられました。

私が、家族会でうつ病の説明をした際に聞きにこられて、ほとんどの疑問が解消されたということで、昨年夏に初めて診療しました。そのころ、「難治性のうつ病で、薬物の効果が認められないために、電気けいれん療法を行う」という方針が決定していたようでした。セカンドオピニオンを求めて私の元にいらしたものと判断して、診断のつけなおし、過去の治療歴の復習を実施しました。来院時には、17種類のお薬を服用されており、気分の波が激しく、不眠が非常に強力でした。精神科の専門医や指定医にみていただいていたようですが、病状が安定した時期はありませんでした。

2回の診察の結果、「気分変調症が最も疑わしいこと」、「お薬は、患者様が求めればお医者様たちがいくらでもくれたこと」、「しっかり治ったことがないこと」、などが特徴的でした。治療歴の総復習の結果、効果的な薬剤がほぼない上に、多くに副作用が認められたため、お薬を慎重に減らしていきました。

精神療法としては、「悩み方の特徴」、「生活習慣」、「目標や自分の気持ち」などに焦点を当てて、頭を整理していきました。結局のところ、2ヶ月程度で、薬物は、睡眠薬と抗不安薬3種類だけで、気分の上り下がりが減り、夜もよく眠れるようになっていきました。

現在は、まだ、お薬はやめられないでいますが、精神療法中心で、生活に困ることも少なくなり、自ら病気を克服する意思を発揮して、元気を取り戻しています。結局、正しい診断、薬物の効果判定、適切な精神療法が重要であること、さらに、患者様自らの治療への関わりが重要であることを示していると思います。

社会不安障害のケース

高校生のときに社会不安障害を発症した大学生の男性の症例です。最初にお会いした際は、それまでに一度、ある精神科に診ていただいたのですが、なおらなかったので、受診の意味が分からず、家で引きこもっている毎日でした。

「他人が自分を馬鹿にしているにちがいない」、「他人の目線が痛いので目が開けられない」、「姉や家族にもうまく自分の気持ちを伝えられない」、「外出できない」、などと言った症状がありました。

薬物療法の意味、症状の意味を説明し、1~2ヶ月は、お薬中心で直しました。その後、徐々に、気持ちが明るくなってきたので、心理療法を開始して、人の考え方と自分の考え方の違い、妄想と正しい考えの違いなどについて、客観的に考える習慣付けを行いました。

過去、まだ、発症していない時期には多くの友人がおられたので、そういった方とのおつきあいや、患者様の中でお元気になられた方々のご助力によって、人と交流すること、外出することの練習を行動療法的に実施しました。

次第に、外出できる頻度や距離が拡大し、視線恐怖も弱まり、自分自身が悪い方向にものを考えることが原因であることもわかり、今では、アルバイトもできるし、人生の目標もできつつあります。

まだ外出時に恥ずかしさはあり完全にはなおっていませんが、約3ヶ月で大幅な改善を見せました。この症例では、ご本人の強い治療意欲と、家族、友人のご助力が奏効し、少ない薬物でいい方向に進んでいます。

境界性パーソナリテイー障害を併発するうつ病のケースの一般則

普通のうつ病のケースでは、少なくとも、3ヶ月から6ヶ月で、だいたい症状をほぼ消してしまうことは可能です。しかし、境界性パーソナリテイー障害を併発するケースの場合、じっくり腰を入れて治療していかねばなりません。

私の場合、パーソナリテイー障害については、診断をつける過程で、十分概念を説明の上、ご本人にお伝えしています。極端な思考、自分中心の判断が、どういった生育歴や経験から生まれたのか、そういった特徴が、結局自分を苦しめる形で自分に悪影響を与えるのかということを、患者様の日常生活のひとつひとつの経験に関して一緒に分析して、客観的に把握し直すことを丹念に繰り返していきます。多数の境界性のうつ病の方において、こうした客観視が奏効して、生活を作り替えることが可能になっています。

20代後半の女性の例では、子供時代に一人でいる時間が長く、助けの必要がある場面で、家族や友人の助けを得られなかったことが、自分自身での判断だけで行動する癖がついた根本理由であって、今は、彼や家族と過ごす時間が長いが故に、協調して意思決定、行動決定する方が、有効であることを学んでいただいております。

その過程では、冬から夏に移行するとき、春において三寒四温のごとく、症状が行きつ戻りつする期間を経て、次第に症状が安定していきます。

こうした例では、自己の客観視が最重要課題で、次第にそれが楽にできるように変わっていくと、鬱の症状全体が消えていきます。

摂食障害のケース

どうしてもやせたい、食べるのが怖いと言った感情に支配されている状況がこの疾患の特徴的な心理傾向です。こうしたケースが、発症する原因は

1. 完璧主義、几帳面、我慢しすぎる
2. 自信がない
3. 異性からの何らかの侮辱や、痩せてくれと希望された経験

などが主です。

境界性パーソナリテイー障害が併存している場合もあります。摂食障害の患者様の場合、医師との疎通がきわめて重要な治癒への鍵です。やせることによって何を得ようとしているのか、ほかの方法で同じ目的を果たすことはできないのかと言った点を、腹を割って話し合いながら、正しい薬物療法を実施することで改善に向かいます。

心理療法の援助が必要なケースも多いです。摂食障害は、複合的な疾患で、診断名にこだわることなく、心理のすべての面についての配慮が必要で、紋切り型の治療では問題は解決しません。

30代の主婦と看護士さんの例では、薬を整理して効果を味わうことから治癒に向かっています。また、20代の若い女性の場合、自信を回復させることから治癒に向かっています。薬物も心理ケアも両方必要です。

パニック障害のケース

本来、あまり心理的な問題のない方が、過労や心労が複合的に一気に襲いかかってきたことによって発症する場合が多いです。いったん発症してしまうと、パニック発作自体への恐怖心から、生活活動範囲が狭められて、仕事を失ったり、次第に困窮への道を進んだりしてしまいがちです。

私の場合、発症時点の本人の意識、生活全般を見直し、次に、発作の起こるパターンを精査して、まず、薬物で発作を止めた後、発作が起こらないための必要条件を組み入れた生活習慣の確立を目指していきます。

私の治療によって発作が起こる気がしないと感じるようになった患者様は、多数いらっしゃいます。

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